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「地域密着型病院、基幹型病院で機能分担と連携を」相澤日病会長

レポート 2019年8月2日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本病院会会長の相澤孝夫氏は、8月1日に札幌市で開催された第69回日本病院学会で「その先の時代に求められる病院」というテーマで会長講演し、高齢者人口がピークを迎える2040年頃を見据え、「地域密着型病院」と「基幹型病院」という2つの類型に分けて今後の医療提供体制を考えていくことを提案した。 日本病院会会長の相澤孝夫氏 「地域密着型病院」は、罹患率が高く治療法も確立した、いわゆるコモン・ディジーズを主に扱う病院で、人口3万~5万人圏に1カ所のイメージ。「基幹型病院」は、高度で専門的な医療を行う病院で、人口50万~60万人圏に2カ所を想定。現在の地域医療構想は、病棟単位で高度急性期、急性期、回復期、慢性期という4つの医療機能に区分して進められている。これに対し、相澤氏は、今後の各地域の人口動態や、「中等度~高度の急性期患者は減少、軽症急性期の患者は増加」という疾病構造の変化を踏まえ、2類型に分類して、病院の機能分化と連携を図っていくべきだと強調した。この考え方に基づけば、必要数は「地域密着病院」は約2400~4000病院、「基幹型病院」は約400~480病院となる推計だ。 さらに今は行政単...