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医師が米国でMBAを取得、メリットとデメリット-順天堂大学眼科助教・猪俣武範氏◆Vol.2

スペシャル企画 2019年8月18日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:アメリカでMBAを取ったときの話をお聞かせいただけますでしょうか。 猪俣:私は2012年から3年半、米ハーバード大学医学部眼科スケペンス研究所で角膜移植免疫、ドライアイなどオキュラーサーフェスの炎症に関する免疫の研究をしていましたが、それと並行して、米国ボストン大学経営学部Questrom School of Businessのエグゼクティブ MBA コースに通いました。 エグゼクティブ MBA コースは通常の MBA と異なり、8―9 年以上の勤務経験と3―5 年以上のマネジメント経験が必要とされます。クラスの年齢も平均年齢は 40 歳と管理者向けのコースになっています。その頃の私の勤務経験だと基準は満たしていなかったのですが、何度もアドミッションオフィスに足を運び、私が MBA を受講できるのはアメリカにいる「今」しかないこと。私の将来目指すグローバルリーダーには MBA のスキルが必要なことを粘り強く説明して、入学試験に応募する許可を得ることができました。 猪俣氏 中山:なぜMBAだったのですか。 猪俣:MBAの目的は、研修医時代にいろんな科を回っていく中で、医師もリーダー...