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「目標は母校をアジア1位の医学部に」-順天堂大学眼科助教・猪俣武範氏◆Vol.3

スペシャル企画 2019年8月25日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:去年から僕も大学院に入ったのですが、大学病院にいる一番のメリットは研究ができることでしょうか。先生は今、どんな研究をしているのですか。 猪俣:基礎研究では、目の血管新生、目の角膜移植の拒絶反応と、あとはドライアイ炎症について、僕のバックグラウンドの免疫系とデータサイエンスの融合についての研究を進めています。もう一つはAI(人工知能)やアプリを使ったヘルスケアの研究です。 中山:戦略的手術室改善マネジメント講座にも所属されていますが、こちらはどのようなことをしているのでしょうか。 猪俣氏(右)と中山氏 猪俣:手術室の効率に関する研究をしていますね。どうやって効率良く手術をしたり、入院管理をするかなど。それと、シングルユーズドデバイス、ディスポーザブルの部材を再使用できないかという研究もしていて、その2つがメインです。 中山:後者のは、「滅菌しちゃだめなの?」といった感じのやつですか。 猪俣:そうです。これは天野篤教授(※順天堂大学医院前院長)と一緒にやっていて、本当に同等に使えるか、国の規制をどう変えていくべきかなどを考えています。使い捨てが増えると、医療費も、ごみも増えますしね。...