日医、スイッチOTC化「真摯に議論している」
レポート
2019年8月7日 (水)
水谷悠(m3.com編集部)
日本医師会常任理事の長島公之氏は8月6日の記者会見で、スイッチOTC化について「あまり広めたくないのが医師の本音」などとする日本経済新聞7月12日付朝刊の記事について、「(厚生労働省の)検討会議では医師である委員が医学の専門家として科学的に検討する立場から発言し、他の委員とともに真摯に議論している。こうした事実を無視して調査会社の人の意見を鵜呑みにした記載は不適切だ」と述べて反論した。 日経記事は、スイッチOTC化について議論する厚労省「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」の委員は過半を医師が占めることや、「市販品が増えれば病院に来る人が減り、病院経営に響きかねない。あまり広めたくないのが医者の本音」という調査会社主任の指摘を掲載した。長島氏はこれを受け、7月25日の第8回「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」で厚労省に見解を質したところ、医薬・生活衛生局長の樽見英樹氏からは以下のような趣旨の答弁があったという。 本検討会はスイッチOTCとすることの妥当性を専門的見地から科学的に検証することが目的である。 スイッチOTC化されたから医療用でなくなると...
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