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産業医の「オンライン面談」は可能?

オピニオン 2019年8月18日 (日)  神田橋宏治(医師、DB-SeeD社長)

さて14回目です。 今いくつかの勉強会や研究会を主宰しています。今回は小さな研究会を今春立ち上げた話をします。 産業医は従業員と面接・面談をする機会が色々あります。主なところでは、長時間残業者に対しての法令で定められた面談、ストレスチェックの面談です。一方、法令上の義務はないのですが、休職者に対する復職時や復職後のフォローアップの面談、定期健康診断の結果に基づいて指導や就業措置を行うための面談も広く行っています。 診療と同じように、面談も実際に対面で行うのが原則です。ですが、例えば地方の営業所に配属されている方や、客先に常駐という働き方の従業員などはなかなか面談のタイミングが取れません。大企業の中には遠く東北の営業所から半日かけて東京に ある本社まで出張し、10分で面談や面接指導が終わってまた半日かけて戻るようなところもあります。従業員には非常にストレスですし、その間、仕事はできないわけですから、交通費と合わせて会社には莫大なコストがかかります。私に苦情を言われる従業員さんもおられるのですが、本当に謝るしかありません。 法令で定められた面談(長時間残業面談、ストレスチェック面談)につい...