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日本レスリング協会のチームドクター歴20年 -中嶋耕平・JISSメディカルセンター副主任研究員に聞く◆Vol.1

インタビュー 2019年8月16日 (金)  聞き手・まとめ:m3.com編集部

長年、日本レスリング協会のチームドクターを務め、2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪に帯同、2016年のリオデジャネイロ五輪では、JOC(日本オリンピック委員会)の日本代表選手団の本部役員(医務担当)を務めたのが、国立スポーツ科学センター(JISS)のメディカルセンター副主任研究員で、整形外科医の中嶋耕平氏だ。 中嶋氏に、スポーツドクターを目指した経緯ややりがい、醍醐味、さらにはスポーツドクターを取り巻く環境などについてお聞きした(2019年7月11日にインタビュー。計3回の連載)。 ――初めに、中嶋先生がスポーツドクターをやるようになったきっかけを教えてください。 父親が、勤務医の傍らレスリングのスポーツドクターを少しやっていたこともあり、子供の頃、レスリングの選手と触れ合う機会が多かったのです。父親は、自身がスポーツで膝のケガをして、手術を受けた際に「もっといい治し方があるんじゃないか」ということで、スポーツドクターの道に進んだと語っていた記憶があります。 私もスポーツは好きだったので、漠然とスポーツ選手や体育の教員を夢見ていましたが、父親の仕事の内容を知るにつれ、「あっ...