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オリンピックに3回帯同、「選手の結果が全て」-中嶋耕平・JISSメディカルセンター副主任研究員に聞く◆Vol.2

インタビュー 2019年8月22日 (木)  聞き手・まとめ:m3.com編集部

――2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪、2016年のリオ五輪と3回帯同し、リオ五輪では本部役員を務められています。 JISS(国立科学スポーツセンター)やJOC(日本オリンピック委員会)の医学サポート部門に所属するようになり、レスリングだけではなく、全ての競技に対応するようになりました。本部役員になっても、ドクターのうちチーフの一人が役員扱いになるだけで、やることは変わりません。 中嶋耕平氏 ――各競技のチームドクターと、JOCのドクターとの仕事の違いは何でしょうか。 JOCの本部が全体を見ることが基本ですが、競技団体によっては専属のドクターを置きたいということで帯同しています。その場合は、本部のドクターは少し引いて、情報共有が中心という感じになります。でも、それは限られた競技団体で、多くの競技団体はドクターの帯同はなく、下手するとトレーナーも帯同しない競技団体もあり、彼らに対しては本部医務班が全面的に対応することになります。 ――オリンピックの帯同について教えてください。事前にはどんな準備が必要になりますか。 提出しなければいけない事務的な手続きが結構あります。大会によっ...