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厚労省「新10万人調査」、全医師が回答可能 - 谷川武・順天堂大学教授に聞く

インタビュー 2019年8月30日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

医師に時間外労働の上限規制が適用されるのは2024年4月。それに向けて実効的な施策を講じるために、医師の勤務実態調査が10万人以上を対象にこの9月実施される。同様の調査は2016年12月にも行われており、今回は「新10万人調査」(『新「10万人調査」実施へ、医師の働き方改革』を参照)。 2016年調査を踏襲し、医師が1週間に何をしていたのかを詳細に記録する労働時間調査(1週間タイムスタディ調査)のほか、今回は新たにオンライン調査で、睡眠不足などに由来する疲労度、眠気・覚醒度の主観的かつ客観的な評価も調査するのが特徴だ。 調査を担当する順天堂大学公衆衛生学教授の谷川武氏は、「医師の長期の睡眠不足による疲労度等が客観的に明らかになるのは、今回の調査が初めて」と語り、多くの医師に調査への協力を呼びかける(2019年8月16日にインタビュー)。 ――まず調査概要をお教えください。 調査名は、「医師の働き方に関する勤務実態及び意向等に関する調査」。実施主体は、厚生労働行政推進調査事業費補助金政策科学推進研究事業補助金 政策科学推進研究事業「医師の専門性を考慮した勤務実態を踏まえた需給等に関する研...