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シーリングの在り方「これでいいのか」日本専門医機構理事長

レポート 2019年8月26日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

日本専門医機構理事長の寺本民生氏は8月26日の定例記者会見で、2020年度研修開始の専攻医募集のシーリング(専攻医の募集定員の上限)について、「将来的な日本の医療の養成、発展を考えるとこれでいいのかという疑問もでてきた。あまりにも現実、実感と違うと訴える学会もある」と述べて疑問を呈した。機構では8月に養成数に関する検討協議会を設置しており、2021年度研修開始の専攻医養成数について、12月を目途にシーリングの在り方の考え方を出す方針。 協議会は8月1日に第1回、22日に第2回を開催。これまで9学会からヒアリングを行い、9月に残る9学会から行う予定。10月には全国知事会や全国市長会、全国町村長会からも意見を聴き、その後全体会議を行って意見をまとめる。 2020年度研修開始の専攻医募集のシーリングは、将来の必要医師数に関する厚労省推計をベースに同機構で設定、厚労省の審議会で承認するという手続きで決まった(『2020年度専攻医シーリング、機構案通りに厚労省医道審で了承』を参照)。寺本氏は2020年度研修開始のシーリングについて、前年度から約100の減となった東京の内科を例に挙げ、「非常に厳し...