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HPVワクチン記事の名誉毀損裁判、弁論1回で控訴審終結

レポート 2019年8月28日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

元信州大学医学部長(元第三内科教授)の池田修一氏が、医師・ジャーナリストの村中璃子氏を、HPVワクチンをめぐる記事が名誉毀損に当たるとして訴えた裁判の第1回控訴審が8月28日、東京高裁(秋吉仁美裁判長)で開かれ、控訴理由書や答弁書等の確認などを行い、結審した。判決は10月30日に言い渡される。 本裁判は、2016年7月号の雑誌『Wedge』と、Webサイト『WEDGE infinity』に掲載された村中氏の記事が名誉毀損に当たるとして、池田氏が1116万円の損害賠償とWebサイトの当該記述の削除、謝罪広告の掲載を求めたもの。 2019年3月26日の東京地裁判決では、池田氏が勝訴。同判決は、(1)村中氏、『Wedge』の当時の編集長の大江紀洋氏、出版元の株式会社ウェッジに対して、連帯して計330万円の慰謝料の支払い、(2)株式会社ウェッジに対して、『Wedge』と『WEDGE infinity』での謝罪広告の掲載、(3)株式会社ウェッジに対して、『WEDGE infinity』の当該記述の削除――を命じた(『HPVワクチン報道の名誉毀損裁判、村中氏が敗訴』を参照)。 大江氏と株式会社ウェ...