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“待ち”の医療から“攻め”の医療への転換 - 倉敷中央病院◆Vol.2

レポート 2019年9月11日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

取材対応者 倉敷中央病院院長の山形専氏、常務理事・事務長の富田秀男氏 予防医療プラザ所長の菊辻徹氏、予防医療プラザ業務管理課課長の黒田弓子氏 倉敷中央病院施設・環境部建築課課長の渡辺浩通氏 ――急性期医療に力を入れてきた倉敷中央病院が、予防医療に力を入れる理由をお聞かせください。 山形院長:一言で言うと、そういう時代が来たということです。もう10年くらい前から、予防医療、先制医療の時代が来るだろうと考えていました。それまで人間ドックと健診を実施していた総合保健管理センターが手狭になってきたこともあり、これを機に単なる増築ではなく、新しいコンセプトで新築しようと5年ほどから具体的に検討するようになりました。 急性期医療は、なかなか利益は上がらず、かなり厳しい経営環境にあります。その上、患者さんの“取り合い”も起きかねない。急性期医療は引き続き提供していきますが、それにあまりこだわらずに、新しい医療、いわゆる“待ち”の医療から“攻め”の医療への転換を進めていきます。予防や早期発見は、何より患者さんにとってメリットがある上、病院にとっても患者さんの“掘り起こし”につながります。 前列左から、...