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AIで検査データの経年変化をシミュレーション - 倉敷中央病院◆Vol.3

レポート 2019年9月18日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

取材対応者 倉敷中央病院院長の山形専氏、常務理事・事務長の富田秀男氏 予防医療プラザ所長の菊辻徹氏、予防医療プラザ業務管理課課長の黒田弓子氏 倉敷中央病院施設・環境部建築課課長の渡辺浩通氏 ――「予防医療プラザ」は、AI(人工知能)を用いた「健診結果予測シミュレーション」を導入していることも、大きな特徴です。 菊辻所長:「自分のいのちの未来を見よう」がコンセプト。「健診結果予測シミュレーション」は、NECと共同開発したものです。過去約6万人分のデータを匿名化して、異種混合学習という技術を使い、解析しています。年間4万人弱が受診、5年分で約20万人弱ですから、その中から質のよいデータを厳選して分析したということです。 予防医療プラザ所長の菊辻徹氏 用いたのは健診データ(体重、腹囲、収縮期血圧、拡張期血圧、HbA1c、空腹時血糖、HDLコレステロール、TG、LDLコレステロール)と生活習慣データ(運動、食事、飲酒など)です。 現状の生活習慣を続けた場合、数年後に各健診データがどのように推移するかを予測できます。さらに特徴的なのは、健診データの改善につながる生活習慣の見直し項目をAIが推奨、...