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国内初の遺伝子治療薬、9月4日から保険適用へ

レポート 2019年8月28日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

国内初の遺伝子治療薬が9月4日から公的医療保険の適用になると決まった。中央社会保険医療協議会が8月28日に開いた総会で薬価の収載を承認した。製品名は「コラテジェン筋注用4mg」(一般名:ベペルミノゲン ペルプラスミド)で、効能・効果は「標準的な薬物治療の効果が不十分で血行再建術の施行が困難な慢性動脈閉塞症(閉塞性動脈硬化症及びバージャー病)における潰瘍の改善」。薬価は4mg(1.6mL1瓶)が60万360円。製造販売承認を得ているアンジェスのピーク時予測は、薬価収載10年度目12億円(992人)(資料は、厚生労働省ホームページ)。 2019年8月28日中医協総会 同製品は通常、成人には4週間間隔で2回投与する。1回当たりの投与量は投与対象肢の虚血部位を8カ所に分け、筋肉内にそれぞれ0.5mgずつ(治療1回の総計4mg)。臨床症状が残存する場合には、2回目投与の4週後に3回目の投与も可能。投与部位は血管造影、CTA、MRA、超音波検査等の画像診断により虚血領域を同定した上で決定し、薬液が確実に筋肉内に注入されたことを超音波検査で確認しながら投与する。 厚労省HPより(画像クリックで拡大)...