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日医、健保連提言に「被保険者への配慮なく失望」

レポート 2019年8月29日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の松本吉郎氏は、8月28日の定例記者会見で、健康保険組合連合会が公表した「機能強化加算の見直し」「リフィル処方箋の導入」などを提言した報告書について、「医療費削減ありきで、保険者として被保険者の健康向上に配慮が全く見られないことに失望している」と厳しく批判した(健保連の提言は『花粉症のOTC類似薬、保険適用除外や自己負担率の引き上げを』を参照)。 松本氏は「総論」として最初に、「レセプトは診療報酬の請求書であり、レセプト分析だけでは診療行為の理由や背景が不明。中医協で検証調査を行い、それを踏まえ、丁寧な議論が行われている。これだけの分析をしたことには敬意を表するが、健保連の提案は中医協をないがしろにするもので、本質的な課題は、検証調査で分析してから発言するべき」と指摘した。 加えて、かかりつけ医の早期受診が無駄な医療費の削減につながるとして「初・再診料、指導管理料、処方料などの技術料が、薬価や調剤技術料に比べて相対的に低すぎることが問題。かかりつけ医へのさらなるインセンティブを検討すべき」とも述べた。 個別の事項では、「機能強化加算」の算定要件見直しについては、「かか...