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「20、30年後より今日の当直医が大事」日精協・山崎会長

レポート 2019年8月29日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

四病院団体協議会は8月28日に総合部会を開き、外国で医師免許を取得したり、外国の医学部を出たりした人物が日本で医師免許を取得する場合の扱いについて検討会を設けることを決めた。記者会見した日本精神科病院協会会長の山崎學氏は、「医師が足りないところで働き方改革をしたら不足に拍車をかける。外国の医師が働けるようにすることが大事だと考えている。20、30年後より、今日の当直医、今日の救急医がいるかいないかが大きな問題のはずだ」と述べた。四団体から2人ずつ委員を出して9月に検討を開始し、2020 年3月を目途に報告書をまとめて厚生労働省を通じて内閣府へ提出する方針。 現在は外国の医学校を卒業したか、外国で医師免許を得た者が日本の医師国家試験を受験するためには、厚生労働大臣による認定が必要。山崎氏によると、この制度の在り方を検討し、日本と同等かそれ以上に医療教育、医療体制が整っている国の医師が日本で働こうと思った場合に、高度な検査をする場合などに限定して働ける体制をつくることで、救命救急の現場での医師不足を補うことが狙い。同氏は「まず私が想定しているのはインド。米国のERの現場はほとんどインド人で...