データベース事業を支えるNCD事務局とHQAの連携とは？

2011年にNCDがスタートして以来、多くの領域の医療情報がこの一つのプラットフォーム上で収集され、医療の質向上へ向けたさまざまな研究・活動へ生かされてきた。本特集では、過去15回にわたりNCDに参加している学会のキーパーソンに、参加の意義や意図、もたらされている効果や研究活動についてお話しいただいたが、今回はこれらの活動を支えるNCD事務局に注目。どのような業務を日々行っているのか、詳細を聞いた。 プロフィール 隈丸 拓 （くままる ひらく） 東京大学大学院医学系研究科 医療品質評価学講座 特任准教授。2005年 東京大学医学部医学科卒業。 大司 敬太（おおつぐ けいた） 一般社団法人National Clinical Database 事務局職員 （1）世界にも類を見ない巨大な臨床症例データベース 日本における外科系医療の現状を把握するという目的の下、外科系学会が協力してデータベース事業が始まったのは2011年。先駆けて手術症例のデータ収集を行っていた日本心臓血管外科学会のデータベース事業をモデルに、日本外科学会を基盤とする外科系の専門領域10学会が症例登録事業を開始した。 一般社...