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時間外労働時間や安全配慮義務で対立 - 長崎地裁判決◆Vol.2

レポート 2019年9月5日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

【長崎地裁判決】 Vol.1 33歳男性医師の過労死、1億6700万円の賠償命令 Vol.2 時間外労働時間や安全配慮義務で対立 Vol.3 宿日直55回、オンコール81回、8カ月間で Vol.4 平均仮眠3~6時間の当直業務は全体が労働時間 Vol.5 過労死1カ月前、時間外159時間 Vol.6 過失相殺または素因減額すべきとは言えず 3.争点およびこれに対する当事者の主張 (1)割増賃金の計算の基礎となる賃金額(第1事件):(略) (2)医師Aの実労働時間ならびに未払い割増賃金の有無および額(第1事件) (原告Bらの主張) ア 医師Aは、就労期間中、別紙3の通り時間外労働に従事した。医師Aが被告に対して申請した時間外労働の時間数は過小なものであり、実際の労働時間を反映したものではなかった。別紙3は、医師Aに係る電子カルテの作動時間、被告病院内の病院関係者だけが入ることができるスタッフエリアに入る際の識別(ID)による通行履歴時間、医師Aの携帯電話のカレンダーメモに記録された時間、長崎バイパス川平料金所通過時間(ただし、同料金所から被告病院までの所要時間を15分として修正した)およ...