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元女子受験生、3大学で医学部不合格、慰謝料求め提訴

レポート 2019年9月6日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

東京医科大学、昭和大学、順天堂大学の医学部受験で、いずれも性別や年齢を理由とした点数調整などによって不合格とされたとして、3大学を相手取り、元受験生の女性1人が慰謝料などとして計3621万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。9月6日、東京地裁(田中秀幸裁判長)で開かれた第1回口頭弁論で、元受験生は「受験生への評価は、いとも簡単に加点・減点されてしまうのか。二度と不正入試が起こらないよう、司法の場で判断してほしい」と訴えた。 原告の弁護団によると、3大学はいずれも請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。計3621万円の損害賠償請求の内訳は、東京医大1426万円、昭和大1426万円、順天堂大770万円。 元受験生は医療機関で数年間働いた後、「もう少し直接的に医療にかかわりたい」と医師を目指すことを決意。2017年度受験で国公立大、2018年度受験では国公立大に加えて、東京医大、昭和大、順天堂大の計5大学を受験したが、全て不合格だった。順天堂大は1次試験、東京医大、昭和大は2次試験で不合格となった。2019年度受験で別の大学に合格し、現在はその医学部に通っている。 意見陳述では、2...