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医師らを医療データ人材に「現実の問題への対応にはデータ活用が必要」

レポート 2019年9月10日 (火)  長倉克枝(m3.com編集部)

医療現場に日々蓄積されるリアルワールドデータを活用する人材を育成するーー。こうした目標を掲げた文部科学省の「医療リアルワールドデータ活用人材育成事業」に採択された東京大学大学院医学研究科の主催で、9月9日同事業のキックオフシンポジウムを開催した。同事業の紹介があったほか、特別講演では自治医科大学長の永井良三氏が「医療リアルワールドデータ活用の意義と課題」と題して講演し、「現実の問題に対応するにはリアルワールドデータの活用が必要」と強調した。 文科省の同事業は今年度から2021年度まで実施し、東大が代表を務める拠点と、京大が代表を務める拠点の2件が採択された。担当する文科省高等教育局医学教育課長の丸山浩氏がまず登壇し、「超高齢社会を背景に、健康寿命の延伸を目指す中で、医療データの利活用による医療の質の向上を目指す必要がある。データ収集環境は整備されつつあるが、そのデータを利活用できる人材が不足している」として事業の背景を説明した。 講演する文科省の丸山浩氏 医療データの利活用を巡っては、厚生労働省では2017年からデータヘルス改革を実施している(『2019年春からAI開発用 医療画像情報...