1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「機能強化加算」、診療所の約1割が届出

「機能強化加算」、診療所の約1割が届出

レポート 2019年9月12日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

2018年度診療報酬改定で新設された、かかりつけ医機能を評価する初診料の加算である「機能強化加算」の届出施設は2018年7月1日時点で診療所1万1793施設、病院1048施設であることが分かった。2014年度改定で新設された地域包括診療加算は、2018年度改定でも要件緩和されたものの、届出施設および算定回数はおおむね横ばい。厚労省が9月11日の中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)に報告した(資料は、厚労省のホームページ)。 (2019年9月11日の中医協総会資料) これらのデータに対し、健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏は、「改定直後のデータであり、これを持って何かを言うのは、時期尚早」と断った上で、「機能強化加算は、一気に算定回数が増えた。初診の約1割でこの機能強化加算が算定されている。地域包括診療加算の1.7%(再診での算定割合)と比べると、非常に高い算定率となっている。果たして算定要件を満たしているのかなど、(中医協の)診療報酬改定結果検証部会で調べる必要がある」と求めた。幸野氏は、「初診料の算定回数の病院に占める割合は16%前後でほぼ横ばいであり、外...