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「時間を考えるようになった」- 昭和大学消化器・一般外科の働き方改革◆Vol.1

インタビュー 2019年9月16日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

時間外労働時間の上限規制が医師にも適用される2024年4月へ向けて、医療機関では試行錯誤が始まっている。昭和大学では2016年に付属の3病院へ労働基準監督署の立ち入り調査と指導が行われたことをきっかけとして、全国の動きよりも早く働き方改革を開始した。外科学講座消化器・一般外科学部門講師の大塚耕司氏は、当時医局長として制度改革、意識改革に取り組んだ。事前に翌月の勤務体制を組む「シフト制」の導入などを経て時間外労働時間の削減が進むとともに、「時間の感覚なく仕事していたのが、考えるようになった」と言い、意識改革も進んできているという。 労基署の調査後、2017年1月に「医師の勤務体制に関する説明会」を行い、その後医局長会議での説明会を実施。それを経て、医師のシフト制を昭和大学病院と附属東病院で2017年4月、藤が丘病院と藤が丘リハビリテーション病院、横浜市北部病院で同年7月、歯科病院で同年12月、烏山病院で2018年6月に導入した。 シフト制の概要は次の通り。 4週8休。 1カ月を平均した週の所定労働時間が37.5時間を超えない(1カ月単位の変形労働時間時間制)。 土曜日を含めたシフト体制を...