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県のシンクタンク的機能を果たすのが狙い - 吉村健佑・千葉大次世代医療構想センター長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2019年9月17日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「千葉の問題は、日本の問題、私の問題」――。 千葉大学医学部附属病院がこの8月に設置した千葉県の寄附講座「次世代医療構想センター」のパンフレットには、こんな文字が躍る。「次世代医療構想部門」と「政策情報分析部門」の2つの部門を持ち、千葉県の医療の現状や将来を分析・推計、県内関係者との話し合いの場を設けるなどの活動を通じて、千葉県の医療政策の立案、実行に当たってのシンクタンク的機能を果たすのが狙い。県に定着する医師を増やしたり、県の保健医療計画が実効性のあるものにするために大学医局と医師派遣についての協議にも取り組む方針だ。寄附講座は2022年3月末まで。 同センター長で、特任教授の吉村健佑氏に、具体的な活動内容と展望をお聞きした(2019年9月4日にインタビュー。全3回の連載)。 ――千葉県の寄附講座として、「次世代医療構想センター」の設置が決まったのは、どのような経緯からでしょうか。 これまでも千葉県は保健医療計画を6年に一度(第6次計画までは5年に一度)策定してきましたが、実効性のあるものにするには、大学との密な連携が欠かせないと県側が考えたのが、センター設置のきっかけです(千葉大...