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ロタウイルスワクチン「早ければ来年度中」定期接種化

レポート 2019年9月14日 (土)  坂口恵(m3.com編集部)

厚生労働省は9月13日、第33回厚生科学審議会予防接種基本方針部会(部会長:脇田隆字・国立感染症研究所長)を開催し、これまでの審議を踏まえ、ロタウイルスワクチンについて「定期接種化が妥当」と結論付けた。今後、「早ければ来年度(2020年度)中」(厚労省事務局)の定期接種化を目指し、予防接種法上の疾病区分(A類・B類)や接種の具体的な方法などを審議していく(資料は、厚労省のホームページ)。 同部会では、ロタウイルスワクチンの定期接種化で焦点となっていた「費用対効果」「腸重積に関する情報提供」などを改めて審議した。「費用対効果」については、審議の前にワクチン製造企業〔グラクソ・スミスクライン(GSK)、MSD〕へのヒアリングを実施。「ワクチン価格の引き下げ」を非公開で話し合った。予防接種部会がワクチン製造企業にワクチン価格の引き下げを打診したのは初めて。 ロタウイルスワクチンの評価報告書は、2012年から2016年にかけて3回取りまとめられている。定期接種化には「費用対効果」と「腸重積の有害事象(副反応)報告」の取り扱いが焦点とされていた(『承認から8年目、ロタワクチン定期接種化に向けた審...