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「遠隔医療の今後は個人データ活用し予防・個別化医療へ」

レポート 2019年9月17日 (火)  長倉克枝(m3.com編集部)

9月13〜15日に名古屋市内で開催された第67回日本心臓病学会で13日、会長特別企画「これからの遠隔医療と遠隔診療」が開かれた。災害時や専門的な医療、また健康増進や予防に向けた遠隔医療の活用について事例報告があった上で、座長の熊本市立植木病院病院長の掃本誠治氏は、「個人のデータ活用によって、遠隔医療は予防、個別化医療、プレシジョン・メディスンにつながり、ますます発展していくのではないか」とまとめた。 座長の筑波大学医学医療系循環器内科教授の青沼和隆氏(左)と熊本市立植木病院病院長の掃本誠治氏 まず、筑波大学教授でCYBERDYNEのCEO(最高経営責任者)である山海嘉之氏と日本遠隔医療協会常務理事の長谷川高志氏が基調講演を行った。山海氏は工学者の立場から人、ロボット、情報系を融合する技術開発面から遠隔医療の将来を展望した。2018年度診療報酬改定で「オンライン診療料」などが新設され、同時に遠隔モニタリングでは経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)と在宅酸素療法の加算が新設されたほか、心臓ペースメーカーは大幅増額された。また、オンライン診療実施のガイドラインを厚労省が2018年3月に初めて作...