1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 高額医薬品に保険適用、一般市民の8割が賛成

高額医薬品に保険適用、一般市民の8割が賛成

レポート 2019年9月17日 (火)  小川洋輔(m3.com編集部)

特定非営利活動法人「日本医療政策機構」は9月17日、20歳以上の男女2000人を対象とした「日本の医療に関する世論調査」の結果を発表した。高額医薬品への保険適用を肯定する回答が約8割を占めた一方、国民皆保険制度が2040年までに破綻するとの回答が3割を超え、給付と負担のバランスの見直しが喫緊の課題であることが改めて浮き彫りとなった。 日本医療政策機構の記者会見 国内初のCAR-T細胞療法である キムリアの例を挙げ、高額医薬品 が公的医療保険の対象となることについて賛否を聞いたところ、賛成が20.4%、どちらかといえば賛成が58.0%となり、肯定的な回答が計78.4%に達した。高額医薬品の活用方法を巡って、各施策の賛否を聞いたところ、「効き目のある患者にのみ適用する」(賛成・どちらかといえば 賛成が計72.3%)、「医薬品の価格を下げる」(同69.1%)、「順番待ちリストを作成し緊急性などを基準に順番に治療を受けられるようにする」(同67.3%)などの項目で賛成が多かった。一方、「窓口での自己負担割合を上げる」(同35.9%)、「増税し患者全員に適用する」(同39.0%)といった国民の負...