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日医横倉会長、医療費削減・負担増をけん制

レポート 2019年9月18日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は9月18日の定例記者会見で、政府が近く設置する「全世代型社会保障検討会議」を巡り、「医療費抑制策と患者・国民負担増について厳しい議論が行われる」との見通しを示した上で、「国民の健康と生命を守る立場から、国民が必要とする医療・介護を過不足なく受けられるようしっかり主張していく」と述べ、医療費の削減や患者の負担増加に過度に偏った議論とならないようけん制した。 記者会見する横倉会長 安倍首相が議長を務める検討会議には、全世代型社会保障改革担当大臣の西村康稔氏や厚生労働大臣の加藤勝信氏ら関係閣僚のほか、経団連会長の中西宏明氏や元総務大臣の増田寛也氏をはじめ民間の有識者9人が参加する見通しだが、日医はメンバーに入っていない。 横倉氏は、検討会議の人選について、「学識経験者と経済人だけで議論し、ステークホルダーである医療や介護の現場の人間は除外して考えていきたいというのが分かる」と指摘。「どちらかと言うと経済論理で議論が進むのではないか。そうなった場合に、実際に社会保障を享受する側の意見がなかなか通らないことも予想されるから、私どもも強く主張や意見を発信していく」と、日...