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2018年度入試で「同窓生子女に加点」の訳 - 金沢医大学長・副学長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2019年9月19日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

東京医科大学での問題発覚を機に、2018年に計9大学で明るみに出た医学部の不適切入試。その一つが、金沢医科大学だ(『岩手医大、金沢医大、福岡大で「不適切入試」』を参照)。自大学の調査で、特別推薦入学試験(AO入試)における推薦書の評価において、同窓生子女、北陸三県高校出身者、現役生・一浪生に対して加点したことなどの問題があったとした。2020年度入試に当たっては、「入学試験要項」に明記し、卒業生子女入学試験の新規導入、指定校・指定地域推薦入学試験の指定校の変更などの対応を取った(金沢医大のホームページを参照)。 非公表で実施していた卒業生子女や地元出身者の優遇を、公にして継続する狙いはどこにあるのか――。金沢医大学長の神田享勉氏と、副学長の宮澤克人氏にお聞きした(2019年9月5日にインタビュー。全3回の連載)。 金沢医大学長の神田享勉氏(左)と、副学長の宮澤克人氏(右) ――まず2018年、金沢医大で明るみに出た不適切入試についてお聞かせください。3つの点が問題になっていました(表参照)。AO入試で推薦書評価の際に、同窓生子女、北陸三県高校出身者、現役生・一浪生に加点していました。こ...