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もう“拘牢省”とは言わせない! - 久米隼人・厚労省改革若手チーム代表に聞く◆Vol.1

インタビュー 2019年10月4日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「生きながら人生の墓場に入ったとずっと思っている」 「一生この仕事で頑張ろうと思うことはできない」 「厚生労働省改革若手チーム」がこの8月末にまとめた「厚生労働省の業務・組織改革のための緊急提言」(概要版)の冒頭には、こんな刺激的な言葉が踊る。守旧で堅いイメージのある役所の中で、どんな議論を重ね、どんな思いで改革を提言したのか――。 20代、30代の若手、中堅職員計38人から成る同チームの代表を務めるのは、2006年入省で現在36歳の大臣官房人事課課長補佐の久米隼人氏。働き方改革、業務改善が必要なのは霞が関も例外ではない。久米氏の話からは、多忙な中でも改革に向けて声を上げる大切さが浮き彫りになった(2019年9月6日にインタビュー。全3回の連載)。 ――「厚生労働省改革若手チーム」は、どんなきっかけで発足したのでしょうか(資料は、厚労省のホームページ)。 この若手チームができたのは、今年2月の衆議院の予算委員会。毎月勤労統計調査の問題で、小泉進次郎先生が「厚労省の改革をやらなければいけない」と質問されて、(当時の)根本匠大臣が「やります」「その時には若手の意見をしっかり聞きます」と答弁...