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厚労省改革に向けた3つの方向性を提示 - 久米隼人・厚労省改革若手チーム代表に聞く◆Vol.2

インタビュー 2019年10月12日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――「緊急提言」は、「0」(ゼロ)番目として、「厚生労働省の職員の増員」を掲げ、その上で「1.生産性の徹底的な向上のための業務改善」、「2.意欲と能力を最大限発揮できる人事制度」、「3.『暑い、狭い、暗い、汚い』オフィスの改善」の3つを改革の柱に掲げています。 「直ちに組織として対応すべき重要な課題」と「来年度(2020年度)予算に関連するもの」について、緊急的に取りまとめました。人事制度の改革が一番の主眼ですが、これらは相互に密接に関係している課題です。 (2019年8月26日「緊急提言」(概要)より) ――まず職員増員ですが、省内や霞が関全体で、偏在しているといった現状はないのでしょうか。 それはあると思います。高度経済成長時代は、どのように日本の経済を上向かせていくかが課題でした。そのリソースの付け方が、そのまま引き継がれています。各省庁や各局ともに、組織防衛というか、人員や予算を削るようなことはなかなかやりたがらないからです。 けれども、私が入省した2006年と比べても、厚労省の仕事はかなり増えました。以前は、忙しい局とそうではない局がありましたが、最近はそうした差は無くなり、...