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「二次医療圏に1台手術ロボ」地域医療の維持にオンライン手術導入へ

レポート 2019年9月20日 (金)  長倉克枝(m3.com編集部)

日本医学会連合が9月19日に開催したメディア懇談会で、日本医学会・医学会連合副会長で日本外科学会理事長の森正樹・九州大学大学院医学研究院消化器・総合外科教授が講演し、地域医療の維持のためのオンライン手術の実現に向けた取り組みを説明した。地域の病院に手術支援ロボットを配備することで、遠隔地の基幹病院の熟練医の指導を受けながら、地域医療に携わる若手医師が手術を実施、質の高い医療を地域に提供できるようになるとした。日本外科学会などが実施に向けたガイドラインを作成する。 講演する森正樹氏 オンライン手術をめぐっては、今年7月に改定された厚生労働省の「 オンライン診療の適切な実施に関する指針」で、遠隔地からの高度な技術を有する医師による手術が指針の対象に初めて盛り込まれた(『オンライン診療実施医師は研修必修に、指針改定案まとまる』参照)。現状ではオンライン手術は実施されていないが、国内に手術支援ロボット「ダビンチ」が350台以上設置されており、今後「5G(第5世代移動通信システム)」の普及などで遠隔地でも遅延なく手術支援ロボットの操作ができるようになるとみられている。森氏は、「オンライン手術は医...