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医師の働き方改革にはOTC類似薬の保険適用除外?

レポート 2019年9月25日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は9月25日に個別事項(その2)として「医療従事者の働き方」を取り上げた。支払側の健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏が医師の働き方改革に資するとして、患者の受療行動の変容に加えて、一部OTC類似薬の保険適用除外やオンライン診療の推進を求め、診療側の日本医師会委員が猛反発。診療側は勤務環境改善への診療報酬上の評価などを求めた(資料は、厚労省のホームページ)。 幸野氏は、時間外労働時間の上限規制が医師にも適用される2024年4月までに3回の診療報酬改定があることを指摘。段階的に対応していくべきだとして、経営者のマネジメント改革や働く人々の意識改革、タスク・シフティング、紹介状なしの大病院受診での定額負担によるかかりつけ医への誘導などに加えて、健保連が提言した花粉症や湿布薬などOTC類似薬の保険適用除外・自己負担率の引き上げやオンライン診療推進を挙げた(『花粉症のOTC類似薬、保険適用除外や自己負担率の引き上げを』を参照)。 これに対し日医常任理事の松本吉郎氏は「これは言わざるを得ない」と述べて会場の笑いを誘った上で、「OTC類...