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「医学生の医行為、法的に可能に」、厚労省が報告書案

レポート 2019年9月27日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は9月27日、医道審議会医師分科会(会長:中谷晴昭・千葉大学理事・副学長)で、共用試験の公的化と、いわゆるStudent Doctorを法的に位置付けることなどを盛り込んだ報告書案を提案した。卒前・卒後のシームレスな医師養成を進めるのが狙い。次回会議で報告書案について議論し、報告書を取りまとめ、厚労省は来年の通常国会への関係法律の法改正案提出を目指す(資料は、厚労省のホームページ)。 シームレスな医師養成には、診療参加型臨床実習の充実と、医師国家試験の準備期間を短縮し、臨床実習から臨床研修に連続性を持たせることが必要となる。 臨床実習に入る前に行う共用試験は、知識を試すCBT(Computer Based Testing)と技能と態度を評価するOSCE(Objective Structured Clinical Examination)から成る。2005年から正式実施、現時点では全大学で行っている。全国医学部長病院長会議(AJMC)は現在、その合格者に対し、Student Doctorの認定証を発行している。 臨床実習前の共用試験を公的化し、各大学の評価水準を標準化、Stud...