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「『再編統合』という言葉が先走り、混乱懸念」、横倉日医会長

レポート 2019年10月2日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の横倉義武氏は、10月2日の定例記者会見で、地域医療構想に関する具体的対応方針の再検証を要請された公立・公的医療機関等について、「病院リスト公表の結果、大きな混乱が生じている地域もあり、大変な危惧を抱いている」との見解を述べた。 「今後、人口の減少に伴い、病床が不要になったり、病床機能を変更、縮小したりする地域が出てくるだろう。しかし、ダウンサイジングという趣旨が省略されて、『再編統合』という言葉が先走った結果として、地域の住民の方々が『近くの病院がなくなるのでは』という懸念を抱かれたことも混乱の一因だと思う」とも述べ、地域医療に混乱を来さないよう、地域医療構想の調整会議でしっかりと議論をした上で、ソフトランディングをしていく必要があるとした。 日医会長の横倉義武氏。 日医副会長で、厚生労働省の「地域医療構想に関するワーキンググループ」の構成員を務める中川俊男氏も、「今回の再検証は、具体的対応方針を変更することを前提に要請をしたものではない」と述べ、要請対象は、全国一律の基準で決めたものであるため、機械的にダウンサイジングを含めた再編統合が必要か否かは判断できず、地域の実...