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「研究ではなく、患者中心主義」がコンセプト - 岩手医科大学◆Vol.3

インタビュー 2019年11月5日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――救命救急医療、先進医療の分野も強化されます。病床は、1166床から1000床に減らしたものの、各種集中治療室は137床から251床に増やしました。 特定機能病院ですから、市中病院と同じ機能を持つ必要はありません。特徴ある医療を実践していくことが必要です。 従来、手術室は12室しかなく、不足して大変でした。新附属病院は20室でまず稼働。24室まで増やすことができます。そのうち2室はハイブリッド手術室にしたほか、キヤノンメディカルシステムズと共同開発した320列CTの最新型の第1号機を導入。岩手医大は放射線科が以前から非常に強く、大学キャンパスには7テスラのMRIの研究施設もあります。 岩手医科大学理事長の小川彰氏。「医療人は患者のそばに」というコンセプトの下、医局は新附属病院の建物内に配置したという。 救命救急医療の分野でも、新附属病院では、治療成績が飛躍的に向上することを期待しています。岩手県は四国4県の合計の面積に近い広さですが、ドクターヘリを使えば片道30分程度で搬送できます。しかし、内丸キャンパスの旧病院にはドクターヘリのヘリポートがなく、盛岡東警察署の屋上のヘリポートに到着...