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診療に当たっては医師も「在宅医療PA」の指示で動く-安井佑・やまと診療所院長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2019年10月20日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

連載1回目は『開設7年目の診療所が東京で120床の病院開院の訳-安井佑・やまと診療所院長に聞く◆Vol.1』 ――在宅医療を始めたきっかけについて、改めてご説明いただけますでしょうか。 2011年の東日本大震災を経験したのがきっかけでした。もともと僕は形成外科医だったのですが、ミャンマーで災害支援も行っていて、日本で災害が起きたときにもすぐに現地に入りました。まずは医療チームのメンバーとして、避難所での活動をやっていました。 同時に、都内に住む同年代を中心とした人たちと寄付を集めて、避難所や仮設住宅でお祭りをやらせていただくという支援も始めていました。支援メンバーの一人が、在宅医療をゼロから立ち上げたことがあるという事務の経験者でした。 正直に言って、私はそのときまで在宅医療という言葉を知りませんでした。たまたま彼と、移動時間中に車内で話をしているときに、在宅医療のことを教えてもらって、「面白そうだな」と思うようになりました。 ミャンマーでの活動では、「生死(しょうじ)」という価値観が根付いているのを感じていました。「せいし」と読むと、生きるか死ぬかですけど、「しょうじ」は「生まれて死...