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医師は「当直」を理解しているか

オピニオン 2019年10月13日 (日)  木川英(川越救急クリニック副院長)

秋分の日も過ぎ、若干涼しくなってきましたね。 今年は私の住む埼玉県川越市では酷暑でもなく、残暑もそんなに厳しい感じではなかったのですが、昨年の災害級の猛暑の例もあるので、来年の東京オリンピックの時期はどうなるか予測が難しいですね。 続々と東京オリンピック出場者が決まっている中、医療界は相変わらず後手後手の議論が続いています。今回も、働き方改革に関する話題を考えていきたいと思います。この3月末まで議論を続けていた厚労省「医師の働き方改革に関する検討会」では、勤務医の勤務実態の調査結果が示されました。 病院勤務医の勤務実態調査(タイムスタディ調査) 当直時間の内訳(他計式) 当直時間の平均…15時間34分 診療のための時間…6時間21分 自己研鑽(自己研修、教育、研究など)の時間…1時間39分 休憩時間…7時間2分 そのうち(仮眠時間…5時間26分) ※「第8回医師の働き方改革に関する検討会」資料より 当直時間中に患者対応に従事した時間が6時間以上の割合…32% ※「 第9回医師の働き方改革に関する検討会」資料より 施設ごとで格差はとてもあるとは思いますが、「まともな」睡眠が取れる状況では...