1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 後発医薬品、「安定供給リスク」も念頭に価格設定を

後発医薬品、「安定供給リスク」も念頭に価格設定を

レポート 2019年10月9日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中医協・薬価専門部会(部会長:中村洋・慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)は10月9日、後発医薬品の薬価の在り方について議論、新規後発医薬品の薬価は、先発医薬品の0.5掛けだが、0.4掛けにする案に対して、2019年3月頃から供給不安が生じたセファゾリンのように、安定供給リスクへの懸念から慎重な検討を求める声が多かったものの、「安定供給リスクがあるからと言って、価格を据え置くべきという話にはつながらない」という意見も出た。後発医薬品の価格については、現在は3区分をさらに集約化するかどうかが論点だが、中には薬価が上がる例も出てくることから、その問題解決が必要だという点では委員の一致を見た(資料は、厚生労働省のホームページ)。 (2019年10月9日中医協・薬価専門部会資料) 後発医薬品については、2017年6月に閣議決定された「骨太方針2017」で、2020年9月までに数量シェアを80%とすることが求められている。 日本医師会常任理事の松本吉郎氏はまず「日医は、後発医薬品メーカーの再編、統合が必要だと主張している。品目の多さが分かりにくさとなり、後発医薬品の使用が進まない要因になってい...