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日医横倉会長、「負担ばかりの議論」とけん制

レポート 2019年10月9日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は10月9日、自民党の人生100年時代戦略本部に出席し、「患者負担を増やすことばかりを議論するのではなく、時代に対応できる給付と負担のあり方という視点で議論することが重要だ」と訴え、医療費抑制の動きをけん制した。日本歯科医師会会長の堀憲郎氏、日本薬剤師会会長の山本信夫氏も、それぞれ意見を述べた。自民党は、政府の全世代型社会保障検討会議をにらんで、戦略本部での議論を進めており、日医などの意見も踏まえて、政府へ提言する方針だ。 三師会のトップが出席した自民党人生100年時代戦略本部 横倉氏は、政府の全世代型社会保障検討会議の発足直後から、構成員に医療従事者が入っていないため、医療費抑制に偏った議論となることに強い懸念を示していた(『日医横倉会長、医療費削減・負担増をけん制』 を参照)。政府は、そうした声に配慮し、与党を通して検討会議の構成員以外の声をすくい上げ、議論に反映させる考えを示していた。この日は、その一番手として三師会が自民党に乗り込んだ格好だ。 会合は非公開で行われた。日医によると、横倉氏は▽予防の推進、▽地域に根ざした医療提供体制の確立、▽全世代型社会...