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医療事故の報告、制度開始から4年間で1500件

レポート 2019年10月9日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医療安全調査機構は10月9日、2015年10月の医療事故調査制度開始から4年間の実績を公表、医療事故調査・支援センターである同機構に報告された医療事故は、計1500件に上ることが明らかになった。1年目388件、2年目363件、3年目378件、4年目371件と推移。医療機関や遺族等からのセンターへの相談件数は4年間で計7751件、やや増加傾向にあり、特に遺族からの相談が4年間で倍増した(資料は、同センターのホームページ)。 制度開始当初、報告すべき医療事故かどうかの判断に迷うケースもあり、制度の普及・定着に伴い、報告件数が伸びるとの見方もあったが、ほぼ一定水準で推移している。本制度は開始前、年間1300~2000件の報告があると推計されていた。医療事故調査制度の報告対象は、医療法上、「医療に起因、または起因すると疑われる死亡・死産で、病院等の管理者が死亡・死産を予期しなかったもの」と定められている。医療事故の定義の相違で、推計との差が生じたものと見られる。 1500件の報告件数の内訳は、病院1415件、診療所85件。診療科別では、最も多いのは外科で249件、以下、内科189件、整形外...