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増田氏「給付切る、負担上げるだけでなく考える」

レポート 2019年10月10日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

財政制度審議会財政制度等分科会(分科会長:榊原定征・東レ社友・元社長・元会長)は10月9日、2020年度予算編成に向けて社会保障に関する議論をスタートした。この日は総論と年金、介護、子ども・子育てを取り上げ、医療は次回以降で議論する。 記者会見した分科会長代理の増田寛也氏(東京大学公共政策大学院客員教授)は、同日に自民党の人生100年時代戦略本部が日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会から全世代型社会保障についてヒアリングを行ったことに関して所感を問われ、「給付を切る、本人負担を上げるだけでなく、もっと多様な観点で考えていく必要ある。社会保障は一人一人の人生そのものに関わってくる話で、国民の関心が高くデリケートな問題だ」と述べた(『日医横倉会長、「負担ばかりの議論」とけん制』を参照)。 増田氏は新たに安倍晋三首相を議長として発足した「全世代型社会保障検討会議」のメンバーにも名を連ねている。この会議については、「政府として色々な会議の機能を使って考えていくと思う。給付と負担のバランスをどのように正していくかを皆さん考えていると思うし、第1回の会議で私も話してきた。各論はこれからだ」と述...