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3日間で救急患者340人、医師・看護師足りず

オピニオン 2019年10月15日 (火)  坂田大三(ピースウィンズ・ジャパン医師)

台風、地震、津波――。近年、地球温暖化の影響で、台風や水害が多くなってきていると実感されている方も多いと思います。全世界で起きるマグニチュード6以上の地震の20%は日本で起きているという内閣府の報告もあります。 私たち「ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)」は、広島県神石高原町に本部を置き、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人々を支援する国際協力NGOです。1996年の設立以来、世界33の国と地域で活動してきました。この度、本稿で活動を紹介させていただくこととなりました。 災害大国日本では、いつどこで災害が起きてもおかしくなく、誰しもが被災者になり得ます。災害医療に従事していない医療者の方々にも、被災地の状況や防災対策の課題を共有できればと考えています。 初回は、記憶に新しい台風15号による被害について、お伝えします。また、10月15日現在、台風19号による被害が出た長野県で支援に当たっていますので、こちらの状況もできるだけ早くお伝えしたいと考えています。活動の状況は随時、フェイスブックでも更新しています。 過去最大級の台風が首都圏...