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福島・郡山市の星総合病院、1階が浸水、MRI、CT使用不可に

レポート 2019年10月15日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

台風19号で大きな被害を受けた病院の一つが、福島県郡山市にある星総合病院(一般病床 415床、精神病床 15床)。JR郡山駅から徒歩10分弱の市中心部にあるが、阿武隈川の支流である逢瀬川が氾濫、10月13日の未明に病院の1階部分が浸水し、周辺の道路も一部通行止めとなった。1階の病棟にいた入院患者34人は2階に避難したため、人的被害はないが、MRIが1台、X線CT2台が使えなくなった。停電や断水の被害はなかった。 13日の午後には水が引き、清掃などを終え、CTやMRIなど一部の医療機器、自動精算機などが使えない状態にあるものの、15日からは外来、入院とも診療を再開している。 理事長の星北斗氏は、「床や壁の張り替え、医療機器の更新、さらには将来再び予想される水害への対策を講じるためには、15億~20億円はかかるのではないか」と語っている。 1mの盛土したが、想定を超える浸水 星総合病院のある土地は、水害が生じやすい低地にあった。「何かあれば、水が出ることは想定しており、そのために病院新築の際、1mの盛土をしていた。しかし、今回は我々の想定を超えた水害で、最大で1階部分の70cmくらいまで浸...