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長野県立総合リハセンター、千曲川氾濫で膝まで泥水

レポート 2019年10月16日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

長野県立総合リハビリテーションセンター(長野市下駒沢)では、台風19号による千曲川の氾濫により、1階が全て浸水し、施設や医療機器が泥まみれとなった。病院(80床)と障害者支援施設の計57人の入院患者・入所者は10月13日のうちに全員を転院搬送したが、いまだに停電は続いており、被害の全容すら把握できない状況だ。現地では、職員や支援団体が懸命の復旧作業を続けている。 氾濫した千曲川の周辺(提供:PWJ) 県障がい者支援課によると、同センターでは12日夕方に特別警報が発表されたのを受け、入院患者38人と入所者19人の計57人を2階より上に避難させ、通常の当直に加えて、所長らが一晩中、施設に残り、情報収集に当たった。 千曲川の堤防が決壊したのは13日早朝。瞬く間に泥水は大人の膝くらいの高さまで流入し、1階に残っていた医療機器や備品が泥まみれになった。昼頃になると近くの道路までは車で入れるようになったが、敷地内は水が引かなかった。そのため、敷地内では消防隊員らが患者・入所者を水に浸からないように抱えて、近くに止めている救急車などへ運び込んだという。 浸水した長野県立総合リハビリテーションセンター...