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がん・難病の全ゲノム解析、日本でも検討開始

レポート 2019年10月17日 (木)  坂口恵(m3.com編集部)

厚生労働省は10月16日、第1回がんに関する全ゲノム解析等の推進に関する部会を開催した。がんに対する全ゲノム解析の推進は、2019年6月に閣議決定された「成長戦略実行計画・成長戦略フォローアップ・令和元年度革新的事業活動に関する実行計画」と「経済財政運営と改革の基本方針2019」に盛り込まれた。がんや難病の早期診断や創薬・個別化医療の実現を目指して、同部会では、既に国家プロジェクトで10万の全ゲノム検査を実現した英国の事例などを参考にし、日本での数値目標・体制整備を含めた実行計画を、2019年中を目途に策定。同部会と同時に設置した「難病に関するゲノム医療の推進に関する検討会」での検討内容を最終的に統合し、がん・難病の全ゲノム解析の実行計画をとりまとめる予定だ。部会長には、山口建・静岡県立静岡がんセンター総長を選任した。(資料は、厚労省のホームページ)。 海外では10万-数百万人の国家主導プロジェクトが進行中 がんに対するゲノム検査は、単一遺伝子検査(コンパニオン診断、一部保険適用)、がんに関連する複数の遺伝子を対象とする遺伝子パネル検査(2019年6月に2品目が保険収載)、さらに全ての...