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消費者団体が順大を提訴、不適切入試

レポート 2019年10月18日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

順天堂大学医学部の不適切な入試で女子や浪人の元受験生が不利益を被ったとして、特定適格消費者団体のNPO法人「消費者機構日本(COJ)」は10月18日、元受験生に受験料などを返還する義務が同大にあることを確認する訴訟を東京地裁に起こした。認められれば、2017年度と2018年度の受験生延べ約3800人が対象となる可能性がある。COJは2018年12月、東京医科大学に対しても同様の訴訟を提起している。(『東京医科大を提訴、消費者団体が受験料返還求め』を参照) 記者会見する佐々木代表理事(右端)ら 今回の訴訟は、国指定の消費者団体が被害者に代わって金銭の返還を求めることができる「消費者裁判手続特例法」に基づくもので、COJの主張が認められれば、元受験生ごとに損害額を算出し、債権確定手続きに入る。対象は同法が施行された2016年10月以降の受験生で、浪人生が男女半々とすると、入試方式ごとの受験者数などから、延べ約3800人が対象と推計されるという。請求するのは、受験料(一般入試は6万円、センター試験は4万円)のほか、送金手数料、郵送料、旅費・宿泊費で、慰謝料などは対象としない。債権確定手続きに...