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地域医療構想「趣旨は理解、424病院公表は問題」、東北・意見交換会

レポート 2019年10月24日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省主催の東北ブロックの「地域医療構想に関する自治体等との意見交換会」が10月23日、自治体や医師会、病院関係者など、約200人を集め、宮城県仙台市で開催された。参加者からは将来の医療提供体制を見直す必要性を認めつつも、具体的対応方針の再検証の要請対象となった424の公立・公的医療機関等の病院名が突然公表されたことを問題視する声が相次ぎ、厚労省は地域医療構想や病院名公表の趣旨を説明しつつも、謝罪に終始した。 要請対象となった病院関係者から挙がったのは、次のような意見だ。 「人口減少社会にあり、病床を見直さなければいけないことは分かっている。大鉈を振わなければならず、地域で話し合い、役割分担をしようとしている矢先に、水を浴びせたのが厚労省であり、我々の信頼が裏切られた。弁解、謝罪に終始しているが、この代償は大きい。信頼関係を再構築して、我々と向き合って話し合い、改革をしていかなければいけない」 「『あなたのところは、名前が挙ったので、将来性はない』などとされ、看護師の引き抜きがもう始まった。職員には不安が広がっている。そうしたところまで考えていたのか」 職員採用への悪影響を指摘する...