地域医療構想「民間病院の実績公表や今後の予定に関心」関東・意見交換会

厚生労働省は10月29日、関東信越ブロックの「地域医療構想に関する自治体等との意見交換会」を自治体や医師会、病院関係者など424人を集め、同省で開催した。具体的対応方針の再検証を要請した424の公立・公的医療機関等の病院名公表を問題視する声も少なくなかったが、それ以上に民間病院の診療実績データの公表や厚労省が都道府県に対して関連通知を出す時期など、今後、調整会議を活性化するための手順や支援、そのスケジュールを問う声が数多く上がった。 対象病院は2020年3月、もしくは同年9月までに再検証の結果を取りまとめる必要があるが、スケジュール的に厳しいという声や、県立病院や本部機能がある法人の場合に、現場の院長と開設者の意向に相違がある場合に国に調整機能を求める意見も出た。 一方で、対象病院公表が医師臨床研修マッチングの最終締め切りの直前だったため、それまでフルマッチだった病院のマッチ者が1人になった事例が紹介されたほか、対象外の病院が地域医療体制の見直しに対し、他人事として消極的になっているなどと問題視する声が上がった。人口100万人以上の構想区域では「類似かつ近接」の対象病院は公表されず、結...