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紹介状なし大病院受診、定額負担義務の対象拡大へ

レポート 2019年10月31日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省は10月30日の中医協総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)に紹介状なしの大病院受診での定額負担の義務化について対象拡大を提案、診療側、支払側とも賛同した。2016年度診療報酬改定で特定機能病院・一般病床500床以上の地域医療支援病院を対象に義務化され、2018年度改定で許可病床400床以上の地域医療支援病院にも拡大された定額負担は、2020年度改定でさらに対象が拡大されることになる(資料は、厚労省のホームページ)。 定額負担は選定療養費として初診5000円(歯科は3000円)、再診2500円(歯科は1500円)。救急患者や国の公費負担医療制度の受給対象者などからは徴収できず、自施設の他の診療科を受診している患者や医科と歯科との間で院内紹介された患者などには支払いを求めないことも認められている。一般病床200床以上の病院は、義務ではないが徴収することができる。 2019年10月30日中医協総会資料 初診患者の紹介状の有無についての調査では2018年度改定以前から定額負担を導入している病院が「紹介状なし」の患者数の割合が37.7%で最も少なく、次いで許可病床...