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「医師の支援を受けてなされる自殺に反対」WMA宣言

レポート 2019年10月31日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会副会長の松原謙二氏は10月30日の定例記者会見で、世界医師会(WMA)トビリシ総会で採択された「安楽死と医師の支援を受けてなされる自殺に関するWMA宣言」について報告、「大変な議論をした上での合意だった」と説明した。 WMA総会は10月23~26日にジョージアのトビリシで開催された。日本からは横倉義武会長(WMA前会長)をはじめ、18人が参加した。今回採択された「安楽死と医師の支援を受けてなされる自殺に関するWMA宣言」では、安楽死や医師の幇助による自殺に対しては「強く反対する」と宣言。また、医師の幇助による自殺が合法化されたカナダなどを念頭に、「医師は、安楽死または支援を受けてなされる自殺に関わることを強制されるべきではない」としている。 採択には出席者の4分の3の賛成が必要となる。松原副会長は「大変な議論をした上での合意だった」と説明した。また、「実際に、在宅をやっていると、『これぐらいでいい』、『辛い思いをしたくない』という患者をかかりつけ医として看取ることがある。本人が希望するのであれば、不必要な医療をしない、中止することは非倫理的な行為でないことを、明瞭にしたのが大...