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診療報酬改定、重点課題巡り意見対立、医療保険部会

レポート 2019年11月1日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省は10月31日の社会保障審議会医療保険部会(部会長:遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所所長)で、2020年度診療報酬改定の基本的視点4項目を示した。このうち、医師の働き方改革を「重点課題」と位置づけたことに対しては、保険者を中心に異論が相次ぎ、働き方改革への手当てを求める日本医師会との意見の隔たりが浮き彫りとなった。10月21日の医療部会でも同じ構図の意見対立が起こっており(『2020年度改定、「医師等の働き方改革」を重点課題に』を参照)、調整が難航しそうだ(資料は、厚労省のホームページ)。 社保審医療保険部会 厚労省は▽視点1:医療従事者の負担を軽減し、医師等の働き方改革を推進 【重点課題】、▽視点2:患者・国民にとって身近であるとともに、安心・安全で質の高い医療を実現、▽視点3:医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムの推進、▽視点4:効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上――の4つを提示した。 健康保険組合連合会副会長の佐野雅宏氏は、「働き方改革だけを重点課題としていることに強い違和感を覚える。一つだけを重点課題にするのは他より優先ということだ...